ペットホテルで多い体調不良は?

ペットホテルにワンちゃん、ネコちゃんを預けると体調不良になってしまうと心配されていませんか?

多くのワンちゃん、ネコちゃんはペットホテルのお預りで不安やストレスを感じています

なぜなら、初めての環境で初めてのスタッフさんと接し他のワンちゃん、ネコちゃんの気配を感じているからです。それと頼りにしている飼い主さんもいない状態ということも原因になっていると思います。

私、ペットホテルを経営して24年になり毎年たくさんのワンちゃん、ネコちゃんをお預かりしている経験から、実際に起こる体調不良について述べていきたいと思いますので、最後まで読んでいただけたら幸いです。

体調不良の原因の多くはストレス?

ワンちゃん、ネコちゃんにとってペットホテルとはどのようなところでしょうか。特に初めてのホテルでは知らない環境で、接してくる人も見覚えがなく他のワンちゃん、ネコちゃんの気配を感じるといったとても不安やストレスを感じる環境ではないでしょうか。

さらに、頼りにしている飼い主さんもいなくなってしまうので頼れる人がいない状態です。

いつも、自宅の部屋で自由に過ごしているワンちゃん、ネコちゃんにとっては、周りを囲まれたケージで過ごすことになったり、フリースペースで初めてのワンちゃん、ネコちゃんと接する環境です。

これらの不安やストレスを感じる環境を気にしないですぐに慣れてしまうワンちゃん、ネコちゃんもいますが、多くは慣れるまで時間がかかってしまいます。その間様々な体調不良を起こしてしまいます。

私もできるだけ不安やストレスをかけないように預かる場所を調整したり、他のワンちゃんの鳴き声が聞こえないように工夫をしてお預りをしてますがなかなかみんな元気にお帰りいただくことは難しいですね。今後とも全員元気にお帰りいただけるようなペットホテルを目指して努力していこうと思ってます。

食欲不振

最も多くみられる体調の変化が食事をとらなくなる食欲不振ではないでしょうか。環境の変化でお腹が空かないのか食べないことが多いです。いつも食べているフードを持ってきて頂いても全く食べずに帰ってしまうことも多いです。数日食べなくても飼い主さんの姿を見ると元気に帰っていきます。

私も何とか食べていただきたくいろいろ工夫するのですが、緊張しているわんちゃ、ネコちゃんは食べないですね。

今までの経験からの結論としては、数日~1週間ほどの食欲不振はご自宅に帰えらば元の食欲に戻ることが多いのであまり心配されなくてもよいかと思います老犬、老猫や、持病を持っているとちょっと気になります

便が緩くなる

次に多いのが便が緩くなったりそのまま下痢状の便になることです。ストレスにより胃腸の消化吸収機能が低下し軟便になってしまいます。1日ほどで治ってもらうと良いのですが、そのまま数日下痢の状態が続くと便に血が混ざって赤い血便が出るようになりますネコちゃんは血便が出る場でひどくなることは稀ですが、ワンちゃんは時々ありまして、何度も便を出そうと頑張るので見ていてかわいそうになってしまいます。

治療法としては、食事の量を減らしたり下痢止め、整腸剤などの投薬や州茶などがあります。ペットホテルの種類によって治療方針が変わってきます。動物病院でのお預りはすぐに投薬による治療ができるので安心ですね。トリミングサロンやペットショップのホテルでは提携している動物病院へ連れて行っての治療になります。それか、お預りの時にかかりつけの動物病院をお聞きしておいてそちらの動物病院へ連れて行くというペットホテルも増えてます。

病気になったときの処置の方法がペットホテルを選ぶ理由の一つになりますね。

吐いてしまう

下痢と同じようにストレスによる胃腸の消化吸収の不調により食べたフードを吐いてしまうこともよくあります。一度吐いてしまうと何度も書きたくなり、黄色い胃液を吐くようになります。何度も吐いていると辛いので元気もなくなり食欲もなくなってきます。

治療としては下痢と同じように食事を少なくしたり、吐き気止めの投薬や注射ということになります。早めに獣医師に診察いただけるようなペットホテルが安心ですね。

鼻の先のすりむけ

それほど多くないのですが、時々ケージから出ようとして、扉を前足でガリガリと引っかいたり、鼻で戸を開けようとするときにすりむいて傷になってしまうことがあります。はじめての場所なので必死に外に出たいと頑張ってしまうのですね。

治療としては、傷口に軟膏を塗ることと感染症予防のために抗菌剤の投薬や注射になります。

感染症は事前のワクチン接種で予防

ほとんどのペットホテルはお預かりする条件として事前にワクチン接種をお願いしています特に子犬は抗体を持っていないことが多いので2~3回の接種が必要となります。

ワクチンにより予防ができるので実際にペットホテルでお預かりしでの感染症発生件数はとても低いと思います。

私も今まで感染源になったことはないです。

ノミ、ダニの駆虫も重要

春から秋にかけてのペットホテルのお預りはノミ、ダニの予防が重要になります。

飲み薬や背中に薬液を垂らすタイプなどがありますので、ペットホテルにお預けするとき以外でも予防は必要かと思います。ワンちゃん、ネコちゃんも痒くて体を掻いてしまうのでお薬で予防しましょう。

まとめ

ペットホテルでお預り中の体調不良はストレスが原因のことが多いです。

体調不良で多いのは

  • 食欲不振
  • 便が柔らかくなる
  • 吐き気
  • ケージから出ようとして前足や鼻先をすりむいてしまう

予防できることとしてはお預かりする前にワクチン接種、ノミダニの予防をお願いいたします。

ペットホテルを選ぶ理由として体調不良の時の処置を参考にするのも良いかと思います。

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